吟行
平成21年あけび全国大会吟行 「筑波研究学園都市」 (上村光 記)
風が爽やかな19日朝、吟行バスは8時45分予定どおりホテルを出発した。雲一つ
ない快晴に心が弾む。まさに絶好の吟行日和、またも大津留主幹の輝かしい「晴れ
男」伝説に新しい1頁が加わったのである。
バスは首都高速から常磐道へと真っ直ぐに筑波研究学園都市を目指す。色づき初
めた窓外の景色を見ながら約1時間でインターヘ。広い学園大通りを見学先の国土
地理院へと進む。計圃段階からすでに半世紀近い学園都市は街路樹も豊かに枝をひ
ろげ、人口20万人を超えたという市街は落着いた佇まいを穏やかな秋の日差しの中
に見せていた。
見学の「地図と測量の科学館」では職員の方が案内、説明をして下さる。先ずラ
ウンジフロアーの航空写真を特殊眼鏡を使って在体視、日本国中の高山や深い渓谷
を実感。庭に出て「日本列島球体模型」に上る。列島を足下に離島への距離や球体
の地球を改めて実感する。ここで号車ごとに記念撮影。展示室では面日特別講話で
伺った地図の話を思い出しつつ古代から現在までの様々な地図や測量器械など貴重
な展示について説明を聞く。
科学館を出て駅前ビル19階の展望室から学園都市の秋の風景を堪能する。遠くに
は筑波嶺の峰より落つるみなの川恋ぞつもり て淵となりぬる(小倉百人一首)と
詠まれ、また擢歌や歌枕としても名高い筑波山がその秀麗なすがたを見せている。
心地よく風の吹き抜けるペデストリアンデッキを通って昼食会場のホテルヘ。
昼食では楽しみの乾杯は次の見学のため我慢、大津留主幹からご挨拶と次の全国
大会は大阪開催との発表があり、続いて河野先生から歓迎する旨お話があり食事と
なった。
午後の見学は我が国が世界に誇る科学技術の粋とも呼ぶべき「宇宙センター」。
構内のHHロケットの巨大さに驚きつつ号車ごとに写真撮影。その後案内ガイドに
導かれて号車ごとにバスに移動しながら展示、施設などを見学する。過去に打ち
上げられた歴代ロケットの1/20模型、本物のロケットエンジン、重さが120キロに
も達するという宇宙服等々。中でも一番の感激は若田飛行士が宇宙で4ヶ月余を
過した「きぼう」船室内への人室だった。
こうして見学は終了。帰路は幸い渋滞に合うこともなく予定通り17時に東京駅に
到着。別れを惜しみつつ解散となった。